




私たちの思い
北九州インタープリテーション研究会は、1998 年に発足しました。そのきっかけは、到津の森公園の前身である西鉄到津遊園の閉園発表でした。
1937 年に開園し、九州の児童文化のメッカとして親しまれてきた到津遊園。そこに育まれてきた文化や学びが失われてしまうのではないかという危機感の中で、私たちは園に受け継がれてきた児童文化や環境教育の価値を見つめ直す活動を始めました。その過程で出会ったのが、“インタープリテーション” という考え方でした。
1992 年の地球サミットでは、北九州市が国連自治体表彰を受けるなど、世界は “環境の世紀” へと歩み始めていました。しかし 21 世紀に入り、温暖化の深刻な影響、東日本大震災や福島第一原発事故、さらには戦争やテロなど、環境教育という言葉だけでは向き合いきれない複雑な課題に、今、私たちは直面しています。
こうした時代に求められているのが、持続可能な未来を担う人づくりです。日本が国連に提唱し採択された ESD(持続可能な開発のための教育)や SDGs の理念は、そのための指針です。“環境首都・北九州市” は、「青い空がほしい」と声をあげた母親たちの市民運動から生まれ、障害者福祉の先進地としても歩んできた街です。
この街で生まれた “布絵シアター・かばんミュージアム” は、あたたかな布絵と生物模型、生き物たちの物語を参加型で伝えながら、国境を超えて共感の輪を広げてきました。母親たちの手づくりの児童文化が、ささやかながら、持続可能な未来を切り開く力になることを信じて、「Think global, act local!」――世界を見つめながら、環境首都北九州から心に届くインタープリテーションを発信し続けていきたいと思っています。


活動の履歴
1998 年 5 月 到津遊園を到津動物の森公園として存続させる会として発足
1999 年ジェンダーの視点から動物園づくりを提言
2000 年 3 月 北九州市環境ミュージアム.到津の森公園ボランティアにメンバーが参加
2002 年 布絵シアター 第 1 号 “曽根干潟 春夏秋冬” が誕生
2002 年 到津の森公園の環境教育グループとして園主催の林間学園 1 日プログラムを 7 年間協力して実施
2003 年 布絵シアター 第 2 号 “くいしんぼうのホタルくん” が誕生
2005 年 中国大連で開催された “日中韓干潟の学校” に参加し布絵シアター上演
2005 年 布絵シアター 第 3 号 “紫川絵巻“ 制作
2007 年 韓国密陽で開催された “日中韓湿地の学校” に参加し、布絵シアター 第 4 号 “大浜池〜葦原はおかあさん” を上演
2009 年 7 月 伝えよう!地球のいのち ESD 演劇ワークショップを開催
2010 年 4 月 中国広州市にて開催された “生態道徳教育大会” に参加し、布絵シアターや地球絵本のワークショップを実施
2010 年 5 月 日本環境教育学会沖縄大会にて布絵シアターを上演
2011年 韓国光州で開催された日中韓環境教育交流会にて原発問題をテーマにした “ドラゴンボックス” を上演
2012 年 宮崎県五ヶ瀬にて布絵シアター “五ヶ瀬の宝” と “鹿の体の仕組み” 制作し上演
2013 年 2 月 兵庫県宍粟市にて布絵シアタ “いのちの木” 上演
2013 年 10 月 アジア太平洋 RCE 会議にて、布絵シアター “いのちの木” 英語版を学生たちと一緒に上演
2014 年 ESD の 10 年九州連携会議に参加
2014 年 岡山での ESD グローバル会議に参加
2015 年 2 月 沖縄県国頭村にて布絵シアター制作ワークショップを実施
2015 年 8 月 北九州市子育て支援プラザにて “おいでよ自然ミュージアム” をテーマに布絵シアターを5日間展示して上演
2016 年 3 月 九州沖縄をつなぐ布絵シアターを山田緑地で開催
2018 年 8 月 ズグロカモメ(絶滅危惧種)の越冬地である中国遼寧省盤錦湿地で開催された日中韓環境教育交流会にて “曽根干潟 春夏秋冬” を上演
2018 年 9 月 台湾国立公園の環境教育講座にて布絵シアターと紙芝居上演
2019 年 9 月 国際環境教育絵本検討会・絵本制作工房 IN台湾国家公園にて布絵シアターと環境絵本ワークショップを実施
2019 年 9 月 紙芝居 “おこめかぞえうた” や “田んぼすごろく”, 布絵シアター “田んぼの一年” など制作上演
2020 年 SDGs 図書館大作戦ワークショップを開発
2022 年 ジオ&バイオ研究会のメンバーとして “ジオかるた 北九州” を制作し普及啓発
2023 年 “ジオかるた 北九州すごろくマップ” を制作し、かるたとともに普及啓発
2025 年 8 月 環境ミュージアムにてジオ&バイオ研究会と共同で、ネイチャーポジティブミュージアムを開催
活動者紹介
原賀いずみ(代表:企画、イラスト制作、脚本、語りを担当)
特別支援学校を教諭を経て、小・中・高、専門学校、短大、大学などで美術教育と環境教育を教えている。博士(農学)、環境省公認環境カウンセラー。また北九州 ESD 協議会会員、到津の森公園、環境ミュージアムボランティア、豊の国海幸山幸ネットの代表としても活動中。
外部リンク:豊の国海幸山幸ネット https://umiyamasachi.net/
加藤久美子(副代表:布絵やコスチュームの制作担当)
北九州市おもちゃライブラリー前副館長。布絵本の会あっぷる代表として、北九州市の障害福祉に関わる。これまで制作した布絵は海外でも高く評価されている。
大橋直子(幹事:生物模型などの彩色を担当)
子育て中に始めたボランティア活動をきっかけに当会のメンバーとなる。市民活動としては当会とジオ&バイオ研究会に所属。ボランティアとして、北九州市おもちゃライブラリー及び到津の森公園で活動中。
垣内美子(会計)
家族で北九州市おもちゃライブラリーメンバーとして関わっている。自然の神秘に惹かれ、ご縁がありインプリ研の活動をお手伝いしている。

